「探偵ナイトスクープ」で、それぞれ7歳と8歳という水木しげるの大ファンの子供2人にスポットを当ててにて収録を行っていました。
しかし、あろうことか収録中に水木しげる先生が亡くなり、結果的にそれがお別れ会となってしまった悲しき収録回があったのです。

探偵ナイトスクープで高知県在住の水木しげるファンに突撃

2015年12月25日放送の「探偵ナイトスクープ」では、32歳の若いママさんからの依頼を取り上げました。
依頼内容は

7歳になる息子が近頃の子供には珍しいゲゲゲの鬼太郎及び作者の水木しげる先生の大ファンです。

私の知識量では息子の話し相手にもならず、また、周りの友達にも鬼太郎ファンがおらず、いつもブツブツ言いながら妖怪漫画を描いている様を見るに、鬼太郎や水木先生の話を一緒にできる同年代の同志を探してあげたい。

というものなのです。

依頼主が住む高知県の自宅へと到着した麒麟の田村裕は、まずお母さんと対面し、そして何故息子さんが鬼太郎にハマったのか理由を聞くと

この子のお父さんが当時流行っていた妖怪ウォッチの動画をYoutubeで観ていると関連動画でゲゲゲの鬼太郎が出てきて、懐かしみながら鬼太郎の動画を観ていると、一緒に観ていた息子がハマってしまった。

との事なのです。

まさに現代のインフラならではの、鬼太郎及び水木しげるとの出会いだったのです。

鬼太郎かぶれのトッキー君

2階へと上がった田村は、鬼太郎のトレードマークであるチャンチャンコを着たトッキー君と対面します。

これはお婆ちゃんが材料を集めて作ってくれたのです。
凄くうれしかったです。

と、とても7歳児とは思えない、ハキハキとした丁寧で聡明な言葉使いで話してくれました。

部屋の中には鬼太郎に関するコンテンツが所狭しと並べられていて、初代鬼太郎の漫画等も存在したのでした。
壁にはトッキー君が描いた鬼太郎関連の絵があちこちに貼り付けられていて、そのあまりの上手さに田村も驚くばかりだったのです。

広島のレイ君と出会う

これだけの水木しげるファンのトッキー君に対し、探偵ナイトスクープが用意したのは広島在住の8歳のレイ君でした。

最初はお互い恥ずかしそうにしていたのですが、自分が描いた妖怪の絵を見せ合ううちに話が止まらなくなります。
やはり同じ趣味を持つ同士は話が尽きないものなのです。

仲良くなった後は、2人でうつ伏せに寝転んで鬼太郎の漫画を読みながら

街並みが綺麗。

凄いリアルな絵。

と、水木しげるの技法を絶賛したのでした。

水木しげるの訃報を知らせる

収録開始から2時間が経ち、そろそろ2人のお別れの時が来ました。
田村から

楽しい時間を過ごせたんですけど、お知らせしなければいけない事がありまして。
今日のお昼にお二人の尊敬する水木先生が他界されてしまいました。

と突然告げられると、トッキー君は段々と悲しそうな顔になり、とうとう涙を手でぬぐう仕草をするのでした。

レイ君は1歳年上だからなのか決して泣く事はせず、そんなトッキー君を優しく見つめるのでした。
しかし
「言葉が出ないくらい悲しい」
と心情を吐露したのです。

この日放送の探偵ナイトスクープの収録は2015年11月30日の昼間に行われたのですが、同日の朝7時台に水木しげる先生は亡くなり、収録終了間際になってその訃報が知らされたという事なのです。

田村は

子供達に伝えるのは辛かったんですけど、伝えない事も良くないかと思って。
この2人を繋いでくれたのは、水木先生だったと思います。

と語りました。

この若き2人が水木作品の素晴らしさを伝えてくれる事でしょう。
ゲゲゲの鬼太郎のファンの幼き子供の別れのタイミングが、まさに水木しげるとのお別れ会となった悲しき探偵ナイトスクープの収録だったのです。